初心者向きの楽器とは…
いつも悩むテーマなのです。
ある人はこう言います。
その楽器を続けるかどうかはまず手に入れやすい楽器を買いやってみてから
決めます、なので一番安いものを買いますと。
本来はその通りなのかもしれないです……
それに安物でも良い場合も多々ありますので一概には言えません。
楽器を始める場合に知っておいて欲しい問題点(安物新品)
先ず、安物の楽器は音の好みの前に、ほとんどの場合<音>が悪いのです。
具体的には
1.音程(基準そのものが違ったりそれぞれの音程が大きく狂っていたりします)
2.音の伸びが悪い(弦楽器、打楽器などに多いですね)
3.雑音(雑音成分が多いあるいは楽器自体の機械音が大きいなど)
4.一部の音が出にくい、まったく出ない場合もあります。
5.一般的な、その楽器の音とは違う(ここは好みが強いですね)
次に実際に練習を始めるとなると、指との相性が出てきます。
演奏感
1.指の力が無駄にいる、あるいは柔らかすぎる。
2.動く部分が標準的な可動間隔からずれている、あるいはずれやすい。
3.木などが曲がりやすく形状変化によって操作しにくくなる。(管楽器の金属部品も)
4.演奏を快適にする調整部分が少ないもしくは無い。
5.部品やパーツのサイズが標準より大きい事も。手が大きくないと厳しいです。
6.重量、位置の問題。バランスが悪かったりします。
そして維持するとなると
メインテナンス性
1.部品が少ない。販売メーカーが修理を受け付けていない場合も。
2.修理をしようにも可逆性の接着剤をつける部分に不可逆性の接着材が
使われており修理が不可能もしくは割高になる。
(電気機器をドライバーでネジを外して蓋を開けるように一部の楽器は熱や水分で剥がせるようになっているのです。しかしそこに違う接着剤が使われていますと簡単には開けられませんので割高になったりします)
3.一部の楽器店しか修理、改良を受け付けない場合もある。
4.とにかく強度不足である事が多い。
5.稀ではありますが消耗品さえ手に入らない事も。(打楽器の皮など)
安物を買ってもその吹きにくさ、弾きにくさゆえ演奏を覚えることが
困難になってしまっては意味がありません。
ちょうどいいものがきっとあるはずです。
いつでもご相談ください。
(当方の物を売りつけるわけではありません。)
…とここまで書きましたが私は無類の安物楽器好きです。
一般的に悪い音でもそれはそれで味なのです。
ちょっとした改良のコツや注意点などを楽器ごとにいつかまとめてみたいと思います。
レッスンとは関係なくても安物楽器の修正、修理のご相談はいつでもメールでどうぞ。